「出張」と聞くと、スーツ姿で新幹線に乗るところを想像されるかもしれません。でも僕にとっての出張は、時にヘルメットをかぶってバイクにまたがることから始まります。今回は、6月8日・9日に参加した一泊二日のツーリング出張について、僕自身の目線でお話しします。
朝6時30分、御在所からスタート
6月8日の朝6時30分、集合場所の御在所に向かいました。「OVER」の佐藤さん、「ディライト」の片岡さんと合流し、まずは高速道路で豊田へ。そこから飯田までは国道153号線をのんびり走り、一般道ならではの景色を楽しみました。飯田で再び高速に乗り、伊那で下りて峠を越え、諏訪湖へ。
待ち合わせ場所は山梨の「萌木の村 ROCK」。約束の30分前に着くと、関東から来たメンバーも次々に合流してきました。「ROCK」という店名の通り、翌日にはイベントが開かれる人気店で、前日だったこともあり少し並んでからの入店になりました。道中では、山梨で評判のカレーライスのお店にも立ち寄りました。

秘境の宿へ、そして思わぬハプニング
この日の宿は、車やバイクでは辿り着けない秘境の温泉宿。予約は僕自身がしていたのですが、その特殊な立地には当日まで気づいていませんでした。「RUN」の杉本さんが詳しく調べてくれたおかげで、玉屋ドライブインから宿へ電話を入れ、駐車場を目指すことに。かなりハードな山道を行き止まりまで進んだ直後、雨が降り出しました。まさにぎりぎりのタイミング。そこからは宿の車に迎えに来てもらい、さらに山奥へと向かいました。たどり着いた先で入った温泉と、その夜の宴会は、一日の疲れをほどよく忘れさせてくれるひとときでした。

2日目は寄り道だらけ、それでも楽しい
6月9日。大阪での仕事がある手島さんは、駐車場からそのまま帰路につきました。残ったメンバーで相談した結果、向かった先は鬼押し出し公園。溶岩が広がる、迫力ある景色が待っていました。
その後は釜めしで盛り上がろうという話になったものの、目当てのお店がまさかの定休日。それならばと横川駅に向かい、駅弁の釜めしを味わうことに。朝ごはんを食べたらすぐ帰ると言っていた「SP忠男」の忠さんも、結局お昼ごはんまで付き合ってくれました。
お昼を終えたところで、高速の入り口で関東組のメンバーと別れ、帰路へ。内津峠で夕食を取り、ゆっくりしすぎたこともあって、亀山に着いた頃には夜8時になっていました。
この出張から見えてくる、ギルドデザインらしさ
僕は今、取締役会長という立場にいますが、こうして現場に出て、業界の仲間たちと直接顔を合わせ、時にはハプニングも一緒に乗り越える時間を、今でも大切にしています。宿にたどり着けないかもしれない山道、まさかの定休日――計画通りにいかないことがあっても、誰かが道を調べ、代わりの店を探し、その場で楽しみ方を見つけていく。そんな柔軟さと、「なんとかする」空気が、ギルドデザインの日常には自然にあります。
このツーリングにはOVER、ディライト、RUN、SP忠男といった、業界のさまざまなブランドの仲間たちが一緒に走っています。会議室の中だけでは生まれない、現場やお客様の”リアル”に近い場所での関係づくりは、ものづくりの会社にとって大きな財産です。実際にバイクを走らせ、風を感じ、業界の仲間と時間を共にすることは、商品企画や開発のヒントに直結する経験でもあります。「あそび心を形にする」という僕たちの姿勢は、こうした一つひとつの出張の中にも息づいています。
おわりに
もしあなたが、将来「自分の企画したものが誰かの毎日を彩る」ような仕事に興味があるなら、こうした現場での経験がどこかで役に立つ日が来るはずです。トップも含めて、机の上だけでは完結しない、ものづくりの現場を大切にする。それが僕たちギルドデザインです。