10月29日、高田高校の「モノづくり探究」の授業に行ってきました。18回目です。いつもは水曜の6限なのですが、この日は木曜に振り替わって、時間も午前になりました。
前回までを知らない方のために少しだけ書いておくと、高校生が考えたものを、うちで3Dデータに起こして形にする、という授業です。3チームあって、作っているのはこの3つ。
- 本に挟むクリップ
- 自転車の前輪を挟んで、倒れないようにするもの
- 狭い机でタブレットを浮かせる台
試作1号が間に合わなかった
年間計画では、この回は試作1号を生徒に触ってもらう回でした。ところがその試作1号が間に合いませんでした。こちらの遅れです。
触ってもらう回は11月4日にうしろへずらして、この日は形を1案に決め切って、寸法を入れるところに当てることにしました。持ち帰りにはしない、その場で決め切る、というのがこの日のゴールです。

角は、だいたい丸い
授業の前半は、角の処理の話に使いました。C面と、R(丸み)です。
ピン角の物って、実はほとんどありません。身の回りの物はだいたいRがついている。当たると痛いからです。金属は特に危ない。そういう話から入りました。
Rの大きさは半径で言います。直径7cmなら3.5R。円を思い浮かべて、その半分で考える。慣れるまではここでつまずくと思います。
それと、図面に全部の指示を書く必要はありません。大事なところだけ書いて、あとは「指示のないRは2R」と一行入れておけば伝わる。これは知っていると図がだいぶ楽になるはずです。

上から、横から、前から
後半は三面図です。上から見た図、横から見た図、前から見た図。この3つを点線で対応させて並べる。同じ所の寸法は、3つの図で一致していないといけません。
角度のついた棒は、まず円を描いて、中心から線を引いて、そこに角度を入れる。そうすると描けます。
一体では作れない形もあります。その場合は2つに分けて作って、あとから組み立てる。
ネジを使うなら、一般的なネジが何ミリなのかを先に調べて、それが入る穴の径を決める。順番が逆になると、あとで入らなくて困ります。

「きれいに描かなくていい」
二次元の三面図は、今でも仕事で普通に使います。言いながら、初めにこれを教えておけばよかったな、と思いました。形の話より先に、伝え方の話だったかもしれない。
この日の話をひとつだけ残すなら、たぶんこれだと思います。
きれいに描かなくていい。フリーハンドでいいので、数字だけ入れてくれればいい。
絵のうまさは要らないんです。線がゆがんでいても、数字が入っていれば物は作れる。逆に、きれいな絵でも数字がなければ何も決まりません。


「完成形」と矢印
終わりのほうには、寸法の入った図ができていました。矢印を引いて「完成形」と書いてある。そこまで行けば、こちらは動けます。
図をもらったら、まずうちで一度作ってみます。ダメな所はそこで出る。出たら直せばいい。
次回は、試作1号を持っていきます。

動かせない日が3つある
この先、動かせない日は3つです。
- 11月25日 形を止める
- 1月20日 学校の中で販売
- 2月17日 講堂で発表
一方で、こちらが3Dデータを作って試作1号を出力できる日は、10月30日と11月2日の2営業日しかありません。日程をずらした分、こっちが詰まっただけとも言えます。
数字の入った図はもらいました。あとはこっちの番です。