10月7日、高田高校の「モノづくり探究」の授業に行ってきました。この取り組みも17回目。50分の授業です。
この日は、前回から生徒が厚紙でつくっていた試作を、もう少しまともな形にする回でした。こちらで用意していった説明は結局やれずじまいで、机を回って形と寸法の相談に乗る時間になりました。資料のほうは、あとで別に渡そうと思っています。
生徒がつくった形を3Dデータに起こして試作を出力するのは、うちの担当です。
つくっていたのは、この3つ
- 本に挟むクリップ
- 自転車が倒れないように、前輪を挟むもの
- 狭い机の上で、タブレットと本の両方を置けるように、タブレットを浮かせる台
3つとも、本・自転車・机という、身近にあるものに合わせた形です。ゼロから何かを発明するというより、今あるものに足して困りごとを片づける方向。

3点で支える
タブレットを浮かせる台のチームは、3点で支える案を立てて、倒れにくさを確かめていました。土台を高くする案も出ました。実際にタブレットを置いたり立てたりして、高さと幅を当ててみる。
細くしすぎたところは作り直しということになって、必要な幅と長さを取り直す話になりました。曲げられないところは、別の方向に折る。隙間をつくってはめる。角を残すか、アール(丸み)を付けるか。挟み込みで固定するか。できるだけコンパクトで使いやすい形にしたい、という方向で幅や細さを詰めていきました。
試作は実物の半分のスケールでつくって、完成形に近い形を確かめる流れです。

寸法は、測らないと決まらない
形はだいぶ見えてきましたが、寸法のほうはまだ「だいたい」で止まっているところがあります。図面に落とすには、上から・横から・ななめから見た情報と、アールを付ける箇所の指定が要る。
測る道具を全チーム分そろえていなかったのは、こちらの段取り不足でした。次回は道具を持っていって、測る工程を時間として取ります。
授業の合間には、微分積分の話や受験の話、校則の話みたいな雑談も挟まりました。そのへんも含めて、この時間は嫌いじゃないです。
11月25日が、唯一の絶対締切
この先の予定はこうなっています。
- 10月8日〜 こちらで3Dデータを作って、試作1号を出力
- 10月28日 試作1号を生徒が触って、直す所を出す
- 11月25日 形を確定(唯一の絶対締切)
- 1月20日 学校内で販売
- 2月17日 講堂で発表
11月25日に形を止めないと、その先が動きません。だから10月28日の確認で直す所を出し切ってもらえるように、こちらは試作の出力を10月中旬までに終えておく必要がある。これは授業の予定表であると同時に、こちらの工程表でもあります。
あそび心を、寸法のある形にする
ギルドデザインは「あそび心を形にする」を掲げて、バイクのカスタムパーツやiPhoneのアルミケースをつくっている会社です。
おもしろいアイデアがあっても、そのままでは形になりません。ここは細すぎないか。この部分は曲げられるか。その地味な詰めを越えないと、形は出てこない。
厚紙を切って、支え方を変えて、作り直していたのは、たぶんそういう時間でした。
10月28日には、試作1号を触ってもらって、直す所を出してもらいます。どんな顔をするか、ちょっと楽しみです。